ひとりさんの(2人でゆく)ひとり旅

若干鉄寄りの乗り物好きによるマニアックなものを噛み砕いた紹介とマニアックなものをさらにマニアックにまとめるページです。

【一筆書き?学割?】乗車券のあれこれ〜

みなさまこんにちは。ひとりさんです。

本日は前回紹介したきっぷあれこれのコーナーから、ピックアップする予定でいた「乗車券」について掘り下げていこうと思います!

hitoriblog.hatenablog.jp

前回の解説で、「その区間を走る列車に乗る権利」と紹介致しました。これはどんな種類の列車に乗るかどうかは関係なく、普通列車でも特急列車でも新幹線でも値段は変わらないと言うことです。(普通列車以外のこれ以外に必要なきっぷは前回の記事へ)これを踏まえてこの先を見ていきましょう。

 

皆さんも普段乗っていて感じているとは思いますが、乗車券の値段は「どのくらいの距離利用するか」によって決まり、距離が遠ければ遠いほど高額になります。

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例えばこちらをご覧ください(JR東日本のHPの画像より)。東京駅に近い有楽町や神田は140円ですが、少し離れた上野や浜松町などでは160円となっております。

値段は駅ごとではなく、乗る駅からの距離で決まっております。

この値段設定は、身近な近距離の場合各会社ごとや地方ごとで値段が少しずつ変わってくるので、乗り換え案内を見たり、興味の範囲内で調べてみても良いでしょう。今回はこの部分はカットです。

 

ここまでは前置きみたいなもので、メインはここからです。

実はこの乗車券、距離を長くすればするほどお得になるということをご存知でしょうか。

例として、東京から、①横浜②熱海③名古屋④大阪⑤広島までの乗車券を買うとしましょう。

各値段は以下の通りです。

①470円(28.8km)

②1,940円(104.6km)

③6,260円(366km)

④8,750円(556.4km)

⑤11,660円(894.2km)

そりゃあ、距離が遠くなれば金額は上がります。では、何がお得なのか。

 

今度は、それぞれの1kmあたりの値段を考えてみましょう。

①16.3円

②18.5円

③17.1円

④15.7円

⑤13.0円

 

①横浜は首都圏内の独自の運賃体系なので今回の比較には不向きですが、②以降は距離が長ければ長いほど安くなっていることが分かります。つまり、長い距離のものを買えば買うほどお得になるわけです。

では、それが一体何のお得になると言うのか。

   

乗車券というのは、どの路線を使って目的地までたどり着くか、というのを指定して発券されています。首都圏等では例外もあるのですが、例えば東京から福井に行く際、北陸新幹線で金沢まで出るのか、東海道新幹線で名古屋、米原まで出るのかはあらかじめ決めてきっぷを買わなければいけないのです。

このルート選択は乗客が自由に決められるものであり、実はどれだけ複雑でも同一駅を2度以上経由しない一筆書きならなんでも大丈夫なのです。下の写真のようなとんでもない数の経由数でも大丈夫なのです。

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つまり、東京から、名古屋、福井、金沢、長野を通って東京までの切符なんてのも作れるわけです。これがどういうことかというと…

 

今回はこのまま東京から福井に行って帰ってくるとします。

単純に福井まで鉄道の安いルートで往復、と思うと北陸新幹線経由です。

東京→福井の乗車券代は8,420円(527.2km)です。これの帰りも買うとすると16,840円です。

これを一筆書きにして帰京してみましょう。帰りは米原、名古屋から東海道新幹線にして、東京までとしてみましょう。

この場合の東京→東京の乗車券代は12,960円(1073.0km)。先ほどの普通に買うよりも4,000円弱安くなりました。これ、知らないと損ですよね、、、!

ここで多くの方が思っている疑問をサクッと解決します!乗車券は、100kmを越えていて、同じ方向、発着地の大都市圏内で無ければ何度でも途中下車して使えます!!

つまり先ほどの福井を含む東京→東京の乗車券ですと、途中長野で降りて観光して、富山で降りて宿泊、金沢で兼六園に行って、福井で所用、名古屋で再び観光、浜松でうなぎ食べて、熱海で温泉入って帰ってきても、全部同じきっぷで途中下車できるということです。

もう一つ忘れておりましたが、100kmを超えていれば、同じきっぶで2日以上使えます。今回のは1073kmなので、7日間有効です。つまり、途中下車を繰り返して、7日以内に東京に戻って来れば良いのに、単純に往復するより4,000円弱安く行けてしまう、という大変お得な事になっているのです。皆さん早く気づいて活用してほしいですが、自分で一筆書きを作らないとなので、なかなか難しいですよね、、

そこで、こちらにコメント頂ければ、ルート作成の案を出せるかと思います!お悩みの方いましたら、お待ちしております!

 

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  補足程度になってしまいましたが、、これらの乗車券が100kmを超えていれば、2割引の学割を受けることが出来ます。最初の乗車券でいうと東京→熱海の距離から有効という事になります。学割証を出して窓口で発見すれば本人なら誰でも出来ます。新幹線、特急に乗る等は関係なく、100km以上乗るかどうかです。覚えておきましょう!

 

それでは、次回をお楽しみに、、!