ひとりさんの(2人でゆく)ひとり旅

若干鉄寄りの乗り物好きによるマニアックなものを噛み砕いた紹介とマニアックなものをさらにマニアックにまとめるページです。

【本物の星空鑑賞会へ】「HIGH RAIL 星空(ハイレール星空)」乗車記とまとめ

皆さんこんにちは。ひとりさんです。

本日は、皆さんより興味関心が非常に多く頂いています、HIGH RAIL星空号についてまとめてみます。

 

(今回大変長い記事となってしまいました。以下の目次からジャンプできるように準備します。)

 

1. 概要

2. 実際の乗車記

3. 乗車まで、降車後のアプローチ(乗り継ぎ)

4. HIGH RAIL 星空号の主な予約方法

5. 実際にかかる金額まとめ

 

               

HIGH RAIL星空号とは、2017年のJR東日本信州ディスティネーションキャンペーンに伴い同年7月1日に運行を開始した列車で、山梨県の小渕沢駅と長野県の小諸駅を結ぶ小海線を走行する観光列車となっております。八ヶ岳に沿うように走る高原列車、路線としても有名で、日中にも同じ列車で高原を駆け抜けるHIGH RAIL1号、2号が設定されております。

今回はその1往復する2便の後に、夜間に片道運行されるHIGH RAIL星空というのに焦点を当ててお送り致します。

www.jreast.co.jp

 

時刻などの細かいことは後回しにして、まずは私が乗車した時のことを写真でお届けします!

               

私がHIGH RAIL星空号に乗ったのは2017年の11月で、約一年半前の話となります。

当時は一筆書きを駆使して、東海道本線(御殿場経由)、身延線と経由して小淵沢駅に向かいました。ちなみにこの時中央線が少し遅れており、接続は取ってくれたものの、かなりギリギリで乗り継ぎしたおかげで、乗車前に写真を撮る暇はありませんでした。

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後で長い停車時間を使って撮影したものの、当時Android携帯のため画質がお察し…なんとなく、こんな見た目の列車だって覚えておいてください。

 

車両は2両編成で、片方は特急や今話題の川越特急と同じ前向きの座席です。もう片方は、この写真のような配置になっております。

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写真左側が1人用座席で、リクライニング充実、外の景色を独り占めできます。

写真右側が2人掛け座席で、7組のペア席が窓の外を向いており、こちらも外の景色を2人占め(?)できる仕様になっております。

写真奥側は4人向けボックス座席となっております。

当時はペア席の1番車端の座席を確保しました。1ヶ月前の10時の発券開始と同時に打ってもらって取れるかどうかの席ですので、予約はしっかりと。

 

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他にも、上の写真のような書斎スペースがあり、星空に関する本を読むことが出来ます。

また、このスペースで、実際の星空鑑賞会までに、数回に分けて、地元の方による本日鑑賞できる星空をプラネタリウムを使って予習する鑑賞会が行われます。

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こちらは当日乗車してから整理券を受け取るシステムですが、この時のようなギリギリ乗車でも参加することが出来ました。ただ、座席数分全員が鑑賞できるわけでもなさそうなので、乗ったらすぐに確保しに行きましょう。


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他にも車内にこんなお洒落なものが。

思わず写真に収めてしまいました。

下にはパンフレットとスタンプが置いてありました。

他にも車内販売スペースがあり、この列車にちなんだグッズやお土産等が購入できます。

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こんなポップな演出も。


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先ほどのスタンプは、このようにスタンプカードが配られるので、そちらに押印できるようになっております。
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乗車記念証もこんな映えるショットで撮れます。

 

乗車から1時間ほどで、JR線で最も標高が高い駅、野辺山に到着します。この星空号、この駅でなんと63分停車します!(現在は46分の模様)

ここで、希望者(基本的にこれがメインなので全員)は改札を出て、すぐの高台の公園まで地元の方によるガイドで向かい、この停車時間を利用して星空鑑賞会となります!

本当はここで写真等を撮りたかったのですが、当時のカメラではタダの真っ黒な絵にしかならず、皆様にお伝えできないのが本当に残念……

 

頑張って言葉で繋げていますが、はっきり言って語彙力失うぐらい綺麗です。今でも覚えているほどです。ちょっと寒かったけれど(11月末で、山の上なのでちょっと降雪だし氷点下だし…)。季節によっては防寒対策もしっかりしておいた方が良さそうです。停車時間が少なくなったのも寒すぎるからでしょうかw

この後は発車時刻までに各々列車に戻り、下車駅までゆったりとくつろぐ時間となります(星空鑑賞会なので、この区間がずっと真っ暗になってしまうのが少し残念)

このタイミングでお弁当を食べるのが良いでしょう。

オススメはびゅうのプランで申し込む、HIGH RAIL星空特製弁当コースです。

びゅうの中でも現地発着ツアー扱いのこちらは、びゅう等で申し込まなくても、お弁当だけ注文することができるプランとなっております。あらかじめ食事券となる「バウチャー券」を申し込んで発券しておき、乗車時に乗務員に渡すとお弁当と引き換えてもらえるものです。

 

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こんな感じの袋に入っていて


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こんな中身で大変美味しかったです。


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中のメニューがこんな感じで解説が入っており、わかりやすくなっております。

 

こちら、1,700円でちょいとお高めなのですが、最近では1,100円の野沢菜カツサンドも選べるみたいです。

 

詳しくはこちら

view.eki-net.com

 

               

さて、ここまで乗車中のお話について紹介してまいりました。ここからは乗車まで、また下車後のアプローチについてまとめたいと思います。

まずこちらの列車ですが、全席指定席の快速列車となります。必要なきっぷは乗車券のほかに820円の指定席券があれば乗車できます。

乗車券は以前まとめた通り一筆書きの一部に乗車区間が入っているか、青春18きっぷまたは北海道&東日本パス、週末パス等のおトクなきっぷ等でも乗車できるので、普通列車、特急列車両方からのアプローチを考えてみます。

 

まず、そもそものHIGH RAIL星空号ですが、運転時刻表はざっとまとめると以下のようになっております。

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自然を相手にする列車でもあるので、季節により時間が変わります。というより、冬は日没が早いだけでなく、本当に寒いので少しでも早い時間になってくれております。

 

冬季以外のダイヤで基本的に見ていきます。

 

まずは乗車までのアプローチ。

 

基本的には中央本線との乗換駅、始発の小淵沢から乗車することになります。18:17に乗車できるようにするには、甲府を17:20に発車する松本行きに乗り、18:08に小淵沢に到着するのがボーダーラインです。これに乗るために、首都圏から特急で向かう場合、東京を15:15に出発するかいじ13号に乗ることになります。

 

18きっぷ等の理由により普通列車のみを乗り継いで行く場合は、東京駅13:59発の中央線、中央特快に乗れば高尾、甲府で乗り換えて17:26に小淵沢に到着します。特急の乗り継ぎと比べて少し余裕が持てるのが良いですね。

主な首都圏はこちらからのアプローチになるかと思います。

 

他にも身延線富士静岡方面、中央線西側より長野、名古屋方面、飯田線豊橋方面より普通列車のみでもアクセスが可能です。

 

私は身延線なら14:17に富士を出る甲府行き普通列車に乗車して向かいました。あいにく、小淵沢に向かう最後の中央線が遅延したわけなのですが。笑

 

キングオブキングと呼ばれる飯田線からのアプローチが可能なのも興味があるところです。

岡谷〜小淵沢で特急課金するなら豊橋を10:42に出発し、乗り換えなしで7時間走破、全区間普通列車で向かうならば豊橋8:11発から、天竜峡で一回乗り換えののちこちらも7時間半ほどの長旅。

誰か飯田線完全走破からのHIGH RAIL星空への乗り継ぎしてくれないかな(笑)

…おっと、話が脱線しました。

 

とにかく時間が遅い時間なので、割とどこからでもアプローチすることができます。

 

東京以外のアプローチや、冬ダイヤののパターンはこちらを参照。

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次に、下車後のアプローチになりますが、こちらは終点まで向かわず、途中の佐久平で下車するのが王道です。(小諸で宿泊する場合を除く)

小諸駅からの乗り継ぎは、第3セクターというJR線ではなくなった路線です。したがって、乗車券の一筆書きに組み込んだり、青春18きっぷ等も使えません。

佐久平駅には、JR線である北陸新幹線が通っております。普通列車限定のきっぷは使えないですが、後の乗り継ぎも考えてこちらの方が便利で楽かと思われます。

東京にこのまま帰るなら21:38発のあさま632号に乗車し、そのまま東京まで新幹線もよし、高崎からケチって普通列車もよしといったところ。ただ、高崎から普通列車だと東京中心部まで来たところで終電の時間になってしまうので注意。

私は翌日おいこっとに乗るために長野まで向かい、長野で宿を取りました。長野、松本から小淵沢に向かい、再び長野、松本に帰ることが可能なのでこちらも一周することができます。

 

こちらもざっとダイヤをまとめてみました。

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冬の場合は余裕を持って東京や長野に戻ってこれそうです。

 

 

全体の運賃の話に移る前に、気になるのは「HIGH RAIL星空号は予約が取れるのか」

ということです。後々10時打ち予約についてもまとめる必要がありそうですが、ここではざっくりと方法を紹介していきます。

               

主な予約方法ですが、まず簡単なのは「えきねっと」というJR東日本のネット予約サイトを使うことです。

予約の前に、会員登録、クレジットカード登録をする必要があるのですが、乗りたい日の1ヶ月前の1週間前の朝5:30より予約が可能となっております。実際にきっぷが予約できるのは1ヶ月前の10時からとなっており、その予約開始に合わせて目覚まし時計のようにセットしておけるというもので、後述する駅などに出向いて確保するより圧倒的に手間がかからないのが強みです。デメリットとしては、座席が指定できないので、座りたい席にこだわりがある場合は後述の窓口10時打ちをするか、一旦きっぷを確保した後に窓口に向かい無手数料で座席交換してもらうかになります(空席があれば…ツアー、団体枠の解放を狙う手もあります)。

 

もう1つは、窓口で1ヶ月前の10時に出向き、10時になると同時に発券ボタンを押してもらう方法です。以前は始発等で早朝行けばえきねっとと同様事前受付等をやってくれる駅も多かったですが、最近はえきねっと移行を狙ってなのか、続々と事前受付を終了し、その数は減ってきました…

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また、それぞれの駅に10時に発券をしてもらうために始発からずっと並んでる人もいます。

この方法で確実に取るならば始発、もしくはその前に駅に向かい10時まで待つという方法しか今のところなさそうです。

 

 

               

ここから先は大体いくらぐらいで行けるのか、という話です。今回は東京、長野それぞれから日帰りで、というところに的を絞っていきます。

東京の場合、普通に乗車券を出すならば、東京都区内〜小渕沢、佐久平経由で東京都区内までという一筆書ききっぷが作成でき、6,800円(399.3km)です。

ここに、HIGH RAIL星空代820円と、最低でも佐久平〜高崎は新幹線に乗らなければならないのでその区間特急券1,840円を足して、

9,460円〜となります。変動があるのは、小渕沢までどのくらい特急に乗るのか、帰りの新幹線をどこまで乗るかで左右されます。

 

もしこれを青春18きっぷで行くならば、

乗車券部分1日相当2,370円、

HIGH RAIL星空820円、

新幹線の区間は全額出さなければならないので最短区間佐久平〜高崎で2,810円、

合わせて6,000円〜です。青春18きっぷは最低5回使わないとなので、なんとも言えないラインです。

 

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また、行き返りを上の乗り継ぎのように全区間特急列車で移動する場合は、12,000円で席も指定できて1,700円分の食事がセットになっているびゅうのツアーパックで申し込む方がお得になっているので、迷わずこちらを申し込みましょう。

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長野から日帰り場合は信州ワンデーパスが圧倒的に便利です。2,640円で、長野県付近のJR東日本のエリアを1日乗り放題かつ特急列車に乗る場合も乗車券が有効になります。

こちらにHIGH RAIL星空代820円、

佐久平〜長野間の新幹線特急券1,840円を足して、

5,300円が標準的です。

 

もっとも、距離があるわけではないので、小諸まで行きJR線になる篠ノ井までのしなの鉄道の960円の乗車券を買って行けば4,420円になります。このコースなら青春18きっぷでも同じになり、さらに270円安くなります。

 

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また、こちらも全区間特急列車に乗る場合は、

びゅうのツアーパックで申し込むと指定席とお弁当が付いてお釣りがくるのでこちらも迷わずびゅうのプランをお申込みしましょう。

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大変に長くなってしまい申し訳ございませんでした。

 

おおかた説明出来たとは思っておりますが、それでもさらに興味を持って頂けて、さらに聞いてみたい、という方はコメントで受け付けております!

 

私もまた行きたくなってしまいました!

 

それではまた次回をお楽しみに!